食にまつわる文化を総称する概念が、食文化(しょくぶんか)であり、食育においても、飢饉などへの対処でも日常生活の必要を満たしたり、特殊な発展をしてきました。食文化には食材や調理法といった食品に関わるものから、マナー、食器、外食産業などにまで至るたくさんの物事のあり方が含まれます。民族や宗教、国、風俗によって多様なそれぞれ固有の食文化が存在するなかで、交易などを通じて麺類のように食文化が伝搬する文化圏を越えた場合もあります。
明治維新に伴い、日本においても、太平洋戦争中の食糧不足、文明開化、日本の連合国軍最高司令官総司令部の占領下での高度経済成長、食糧援助などによって急速に食文化が変化してきたのは周知のことでしょう。そして、植民地戦争や地理上の発見が、ヨーロッパの近世史では、香辛料や食材などの面で大きな影響をその食文化に与えました。グローバリズムの現代社会の趨勢の中で、均一化の方向へそれぞれの食文化は向かっているとも言われています。地産地消やスローフード運動のように、郷土料理の見直し、気運も固有の食文化を大切にすることから生じています。
ファストフード店、欧米企業を主体にした食文化ですが、地方都市にまで世界各国に展開していたり、スナック菓子やインスタント食品などが流通するようになっていることも、流れのひとつなのでしょう。生活環境や宗教教義の違いなどによって食の頻度、食に対してのタブー、マナー、摂取する時間、ハレやケの食品についても食文化の要素のひとつであります。お子さんといっしょにこのような行事食を作ってみてください。「端午の節句」「ひなまつり」「七五三」「お寿司の日」といった伝統的な日本の行事があります。
食育を通して、家族で手巻き寿司などもいかがでしょうか。食事への参加性と、家族団欒の楽しさを感じながら体験する機会を親が作ってあげることで、食に対しての経験や興味を増やしてあげることにつながり、子供は食事を楽しみます。クリスマス、大晦日、お正月など、たくさんチャンスはあります。生活の中に団欒の時間をぜひ取り入れて、家庭での食育を実践してみてください。